クラシック

古いCDを聞き始めると、行き着く先はいつもクラシック。


私は、ピアノ曲が大好きです。オーケストラは音量幅が大きすぎて、BGMとして聴くにはちょっと疲れてしまうのですよね。
なので専らショパンをよく聞きます。後はベートーベンの月光やら悲愴やらその辺。月光の3番目のアップテンポのヤツは、かなりマイフェイバリットソング(MFS)です。
ベートーベンを聴くとなんだか気分が高揚してまいります。その後でショパンを聴くと洗練された音に感心します。ベートーベンは勢いで曲作ってる?って思わんこともないですが、ショパンの音は計算された何かがありそうな、そんな違い。(専門家じゃないので正確なことは一切分かりません。あしからず)


自分が大昔ピアノやっていたので、鍵盤をすべる自分の指を想像するわけです。それがまた気持ちいい。
そんなことを考えているとふとあることを思いました。


よく一緒に美術館に行くと「自分は絵のことはよく分からない」と言ってつまらなそうにする輩がおりますが、自分がその絵を描いたらって想像するといい。自分だったらこうするのにああするのにって考えると、私は結構楽しい。もっとも、本当に良いと思える絵と出会ったら、そんな思考は止まってしまう訳で。そう思わないと見てられない絵ってのは、少なくともその人にたいした感銘を与えていない訳で。ある意味つまらなそうにしてる人が正解なんだと思わんでもないですが。


自分が絵を描いたら、自分が演奏したら、・・・そういう風に置き換えて妄想するのって自分は好きなんですよね。それは多分一時期、ピアノなり絵を描く事なりに没頭して、すごく満たされて気持ちの良かった時代があってその頃を懐かしむ気持ちなのかもしれません。
逆にそういう経験なしで、ただ絵とかピアノとか鑑賞するだけで楽しんでる人は、よほど素晴らしい脳みそ、理解力、想像力(あるいは妄想力)を持ってるんだなって感心します(本気で)。
「絵が分からん、クラシックに興味持てない、でもたまには優雅な気分に浸りたい」っていう人は、もしそれが口先だけでなかったら、まず自分で絵を描くなり楽器を習うなりやってみる事をオススメします。


クラシックなんかも敷居が高いとか気取ってやがるとか敬遠する人は世に少なくないと思いますが、白い美しい指が白と黒の鍵盤の上を優雅に行き来する絵を想像してみて下さい。案外楽しいものです。