で、ドールの話もした

で、まあ、気心知れた友達なんで、「ドール作ってるんだー」なんて話もして、実物見せるって約束していたので持っていったんです、下町に。「・・・目が怖い」って言われちゃった><。ドールアイのお人形さんは、やっぱ、そういう印象を与えてしまうのか・・・。でも、そうは言いながらもさらさらの髪の毛を気に入ってくれたらしく、話しながらずっと頭なでてました。
彼女がまた色々鋭い友人で、「作ってると愛着わくの?」みたいな質問をされて、「ええ、まさかー」と言ってしまった自分に自己嫌悪^^;。なんかね、自分の作品に愛着があるとかいうのが苦手になってしまった・・・。もちろん、あるんですよ、愛着。
プロの漫画家の友達がいたのですが、その子がいつも自分の作品に対して「あんなのが描きたいんじゃない」とか「雑誌に載せる為にウケる為に、仕方なく、くだらないことを描いてる」みたいなことを言っていたのですよ。その時は「プロだからってかっこつけちゃってー」とか「描きたいもの描けばいいじゃん」とか反発しか感じなかったけど、今思うと、ただ言葉に表すとそうなっちゃうだけで、その人の自分の作品に対する心の葛藤の表れなんだろうなって、思います。
「好きなものだけを楽しく気楽に作ってまーす。」って言えないんです。「自分の作品に自信持ってまーす。」なんて言えないんです。ほんとは好きで楽しいと思うものを作ってるはずなんだけど・・・。
今の気持ちがあれば、もう少しその友人の力になってあげられた気がして、若き日の過ちというか、・・・後悔ですね。結局その子、同業者と結婚してもう子供出来て、家庭に入ったみたい・・・。その子のだんなの描いた漫画の単行本の著者あいさつで近況を知ってしまいましたよ。
なーんかショックでかいんですよ。・・・そのことを思い出すたびにヘコみ気味な三十路間近の夏・・・。
「私もあなたに負けないように頑張ったよー」って報告をしたかったから、ずっと今まで連絡、取れなかったんだけど・・・。それ見て以来少し目標が弱くなったのも事実。お互い母になっても学生時代に話したそれぞれの夢を追いかけていたいけど、それこそが夢なのかなあ・・・。夢とはなんぞや。
今日会った友達によれば、夢って可変体なんだって。夢の形は年取るにしたがって変わっていくんだって。あなたが大人に見えた瞬間でした。