「頑張ってね」の考察

昨日、主婦らしく「こたえてちょ〜だい」(フジテレビ)を見ていたら、『出勤前に「頑張ってね」といって見送ると激怒する夫』の話題だった。その奥さんは近所のみんなは「お仕事頑張ってね」って見送りしてるのに、何で私だけ・・・とか言ってましたが。その言葉、実はすごく重たいんですよ。

私も「頑張ってね」には、嫌な思い出がたくさんあります。自分は気にしないんだけどね。
高校生くらいの頃ですかね。結構、全国大会常連の厳しい部活をやっていたのですが、その時仲良かった友達。「先輩に『頑張って』って言われるのがたまらなく嫌」と会う度に言っていた・・・。その子にしては「頑張って」じゃなくて「頑張ろう」ならいいらしい。「頑張って」は「あんた頑張りが足りないわよ」に聞こえるらしい。「一緒に頑張ろう」なら良いんだって。
次は、社会人になってから。職場の友人が、上司に何気なく「頑張れよー」といわれて逆ギレ。「私は十分頑張ってます!!」その後いろいろ彼女の言い分を聞いたりもしましたが、彼女は頑張りやさんなんですよ。そういう人にそれ以上「頑張れ」っていうと結果追い詰めちゃうんです。

自分は、人の話は半分にして聞くし、あんまり頑張ってないから「頑張って」は応援の言葉にしか聞こえません。でも、うつ病の本とか読むと周囲の人間の「頑張って」は絶対禁句事項のトップにでてます。自分が言われて嬉しい言葉は他人も言われて嬉しいか、こればかりは「否」ですね。

まだ20歳なりたての頃ですが、眠れなくて悩んでいる友人に「お酒でも飲めばぐっすり眠れるよ」となぐさめのつもりでかけた言葉で、大ゲンカになりました。その後、別の友人に聞いたら、お酒は体質によって余計に目が冴えることがあるらしい。私は爆睡しちゃうのにー><。
親切、なぐさめの何気ない一言が決定的に他人を傷つけることってありますです、はい。

まあ、そういう痛い思いをして、私もそういう人の気持ちが(一部)理解できるようになったわけだし、結果オーライなんですけど。お互いイタイっす。

嫌な話だけど、傷つけ傷つけられあわないと人の気持ちは分からないもんですかねえ。
ちなみに、うちの出勤前の送る言葉は「気をつけてね」です。特に自転車で出勤の日は、本気で心配です。のぴ、あぶなっかしいんだもん・・・。